組曲 第1番 幻想的絵画とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > 組曲 第1番 幻想的絵画の意味・解説 

ラフマニノフ:組曲 第1番 「幻想的絵画」

英語表記/番号出版情報
ラフマニノフ組曲 第1番幻想的絵画Suite No.1 'Fantasie-tableaux' Op.5作曲年1893年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 バルカロール "Barcarolle"8分00 No Image
2 夜と愛と "La nuit, I'amour"6分00 No Image
3 涙 "Les larmes"5分30秒 No Image
4 復活祭 "Paques"2分30秒 No Image

作品解説

2007年9月 執筆者: 和田 真由子

2台のピアノのための作品ラフマニノフ20歳のとき(1893年)に作曲されチャイコフスキー献呈された。ラフマニノフ高く評価し協力してくれた彼への感謝の気持ちこめられている。しかし、1893年11月30日初演を待つことなくチャイコフスキー同月6日急逝してしまった。

以下の4曲から成るそれぞれが、詩から得たインスピレーションを基に、絵画的作曲された作品である。
1.バルカロール / Suite No.1 'Fantasie-tableaux' op.5-1 アレグレット ト短調
ロシア詩人レールモントフの詩『ベネチア』の一節引用されている。4分の3拍子でただよう波のような伴奏にのせて、高音部で甘く、悲しい旋律始め静かに、徐々に感情高まりをみせながら歌われていく。

2.夜と愛と / Suite No.1 'Fantasie-tableaux' op.5-2 ニ長調 
イギリス詩人バイロンの詩が記されている。単音奏でられる旋律と、アルペジオが甘いかけあいをみせながら、美しく曲がはじまる。旋律にそって上下駆けまわる装飾的なとともに音楽徐々に高まりをみせていく。ナイチンゲール鳴き声印象的にきかれる。

3.涙 / Suite No.1 'Fantasie-tableaux' op.5-3 ラルゴ・ディ・モルト ト短調
全体通して下降する4つの4音符悲しげに、何度も奏されるラフマニノフ幼少の頃から、故郷ノブゴロド教会できかれる4つ鐘の音悲しみ象徴として感じていた。そして、「この曲を考えている時に、その鐘の音きこえてきた」と、ラフマニノフは後に語っている。曲は徐々に音量増し、そして静かに曲を閉じる。ロシア詩人チェッチェフの同名の詩が引用されている。

4.復活祭 / Suite No.1 'Fantasie-tableaux' op.5-4 アレグロ・マエストーソ ト短調
ロシア詩人ホミャコフの同名の詩が引用されている。ロシア復活祭聖歌や、鐘の音印象的にきかれる。同じ音型をくりかえし重ねながら、主題が、力強くみのある響きつくりだしていく。



このページでは「ピティナ・ピアノ曲事典」から組曲 第1番 幻想的絵画を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から組曲 第1番 幻想的絵画を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から組曲 第1番 幻想的絵画 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「組曲 第1番 幻想的絵画」の関連用語

組曲 第1番 幻想的絵画のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



組曲 第1番 幻想的絵画のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2024 PianoTeachers' National Association of Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS