紫外線と可視光の分光測色計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/07 13:45 UTC 版)
「分光測色法」の記事における「紫外線と可視光の分光測色計」の解説
最も一般的な分光測色計は、紫外線と可視光線を対象とし、近赤外線も同時に扱える機器もある。 400nmから700nmの可視光線を扱う分光測色計は、特に比色定量(colorimetry)に使われる。インク製造業者、印刷業者、織物製造業者などが比色定量(色彩の特定)によるデータを必要とする。一般に可視光のスペクトル範囲を20ナノメートル毎に測定してスペクトル反射率曲線を作成する。この曲線を使って、新たな着色剤が要求された色彩になっているかを調べる。 一般的な可視光用分光測色計は試料に蛍光性があるかどうかを検出できない。印刷用インクの1つ以上が蛍光性の場合、印刷物の色を管理できなくなる。蛍光性のある着色料については、bi-spectral 蛍光分光測色計を用いる。可視光の分光測色計には d/8(拡散照明、8°受光方式)と 45/0(45°リング照明、垂直受光方式)がある。科学者は、試料内の化合物の量を測定するのにこの機械を利用する。化合物が多く含まれていると、光が多く吸収される。小さい範囲では、ランベルト・ベールの法則が成り立ち、試料の濃度と光の吸収との間に線形な関係が成り立つ。 試料は一般にキュベットに入れられる。測定したい範囲によって、ガラス製、合成樹脂製、石英製のキュベットを使い分ける。 「紫外・可視・近赤外分光法」も参照
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