紫外可視近赤外分光スペクトル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 06:09 UTC 版)
「紫外可視近赤外分光法」の記事における「紫外可視近赤外分光スペクトル」の解説
下図に示すように、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセンのそれぞれの吸収スペクトルの例を示す(図の黒線)。 スペクトル左側の灰色地の領域が紫外領域、右側の灰色地の領域が近赤外部である。共役 π 電子系が長くなるにつれ、極大吸収波長 λ が長波長側にシフトしてゆくので、吸収が紫外領域から可視領域へと伸展して行く。 紫外可視近赤外分光法では、分子の光が吸収する度合いを調べる。分子の光が吸収するエネルギーは、電子遷移のエネルギーを持った光以外に振動や回転のエネルギーを持った光も吸収してしまうため、連続スペクトルになる。
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