紫外線による蛍光を撮影する方法(間接法)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 18:23 UTC 版)
「紫外線写真」の記事における「紫外線による蛍光を撮影する方法(間接法)」の解説
紫外線によって発生する蛍光を捉えることによって紫外線の存在を捉える手段は、紫外線そのものを撮影するよりも簡便でよい像が得られることが多い。紫外線を直接撮影する場合は紫外線が非可視であるため(デジタルカメラのライブビュー機能が充実してきたとはいえ)合焦が困難だからである。 この場合、紫外線のみを発生させる光源を用いるか、光源から発生する可視光線を、励起フィルタ (exciter filter) を用いて排除する。なお、励起光をカットする光学フィルタは吸収フィルタ (barrier filter) で、励起用の紫外線が写りこんでは困る場合にカメラにセットして用いる。 この方法の問題は、暗黒下でしか行えないことである。したがって、室内か夜間にしか適用できない問題がある。できれば暗室を用い、被写体以外は暗幕で多い、撮影者は黒色の衣服を着用するなどして不要な映り込みを避けることが望ましい。さらに、赤外線の写りこみが問題になるような場合は、赤外線を遮蔽し紫外線を透過するSchott BG-38やBG-40フィルタなどを使用するとよい。 紫外線蛍光撮影したネギの花
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