米国の主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 20:17 UTC 版)
米国は、1832年の英国(現在はカナダ)による灯台建設とその後にわたる実効支配の継続を理由とし、さらに世界中の事例(例えば紅海に関する事例)を引用してこの島の領有権があるとするカナダの主張をこれまで一切認めていない。だが、この数十年間で米国はカナダのようにプレゼンスを示す何らかの行動をとったこともなく、連邦やメイン州政府の多くの出先機関も一貫した態度をとっておらず、時には、マキアスシール島はカナダが保有していると発言することすらある。 米国が第一次世界大戦に参戦した1918年、ドイツのUボート攻撃阻止のためファンディ湾入口を守備する米海兵隊の分遣隊がこの島に駐留した。海兵隊は数か月後には引き上げ、それ以降米国がこの島に関与することはなくなった。かつて、メイン州の住民がこの島の所有権を主張したことがある。現在はカトラーの町からの観光船が夏場に繁殖期を迎える海鳥を見るツアーを行っているが、鳥にとっても大切な期間であるため訪問者数には制限が加えられている。
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