篠崎清とは? わかりやすく解説

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篠崎清

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/07 16:06 UTC 版)

篠崎 清(しのざき きよし、1922年または1923年[注釈 1] - 1973年9月24日[1])は、日本陸上競技選手、指導者。専門は長距離走マラソンで、1953年ボストンマラソンに日本代表として出場した。

来歴

1950年、第26回東京箱根間往復大学駅伝競走日本体育大学の5区で出場し、第2位となる[2]。日体大を卒業した1951年4月、教員として茨城県立水戸農業高等学校に招かれる[3]。水戸農業高校では川島義明らの有力選手を育てた[3]。1951年10月、第35回日本陸上競技選手権大会(メイン会場は名古屋市瑞穂公園陸上競技場)のマラソンに2時間31分26秒のタイムで優勝した(当時の所属は資料により「常南AC」と「茨城陸協」の両方ある)[4][5]。篠崎は1952年ヘルシンキオリンピックに向けた日本陸上競技連盟のマラソン選手強化合宿にも参加したが、選考レースでは上位には入れず、代表にはなれなかった[6]1953年、日本代表として第58回ボストンマラソンに出場。22位に入った。このときの出場は、全国マラソン連盟からの追加申請により選手に加えられた[7]。この当時、篠崎は世田谷中学校・高等学校の教員だった[8]

現役引退後も高等学校教員として指導に当たった。茨城県立那珂湊第一高等学校教員当時には1964年東京オリンピックの大会役員(陸上競技)を務めている[9]茨城県阿見町在住で茨城県立藤代高等学校に勤務していた1973年9月24日夜、土浦市内を自転車で走行中に飲酒運転の自動車にはねられ、即死した(満50歳没)[1]

脚注

注釈

  1. ^ 死亡記事記載の年齢からの逆算による。

出典

  1. ^ a b 「元マラソン王死ぬ 車にはねられ」『読売新聞』1973年9月25日、朝刊、22面。
  2. ^ 第26回東京箱根間往復大学駅伝競走”. 日本体育大学 駅伝部 (2017年1月14日). 2021年6月20日閲覧。
  3. ^ a b 水農史』 2巻、茨城県立水戸農業高等学校、1974年、639頁https://dl.ndl.go.jp/pid/12110035/1/338?keyword=%E7%AF%A0%E5%B4%8E%E6%B8%85%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3 
  4. ^ 北海道新聞社 編『北海道年鑑 昭和28年版』北海道新聞社、1952年、253頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2980302/1/132?keyword=%E7%AF%A0%E5%B4%8E%E6%B8%85%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3 
  5. ^ アサヒスポーツ年鑑 昭和27年版朝日新聞社、1952年、200頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2472779/1/130?keyword=%E7%AF%A0%E5%B4%8E%E6%B8%85%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3 
  6. ^ マラソン」『オリンピック大会報告書 第15回(1952年ヘルシンキ)』日本体育協会、1953年https://dl.ndl.go.jp/pid/2465588/1/94?keyword=%E7%AF%A0%E5%B4%8E%E6%B8%85%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3  「マラソン」パートの執筆は竹中正一郎
  7. ^ 「篠崎選手追加 ボストンマラソン」『読売新聞』1953年2月27日、朝刊、4面。
  8. ^ 校史編纂委員会 編『獅子児の伝統 校史』世田谷中学校・高等学校、1981年11月、391頁https://dl.ndl.go.jp/pid/12115664/1/216?keyword=%E7%AF%A0%E5%B4%8E%E6%B8%85%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3 
  9. ^ 茨城県教育要覧 1965』茨城県教育委員会、1965年10月、122頁https://dl.ndl.go.jp/pid/9526144/1/73?keyword=%E7%AF%A0%E5%B4%8E%E6%B8%85 



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