第2楽章 Im Tempo eines gemächlichen Ländlers. Etwas täppisch und sehr derb
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「交響曲第9番 (マーラー)」の記事における「第2楽章 Im Tempo eines gemächlichen Ländlers. Etwas täppisch und sehr derb」の解説
緩やかなレントラー風のテンポで、いくぶん歩くように、そして、きわめて粗野に ハ長調 3/4拍子 付点リズムを伴う序奏のあと、3つの舞曲がABCBCABAという順序で入れ替わり現れる。 Aは弦のトリルを含む民族舞踊的な旋律であるが、ファゴットの音階的に上昇する動機や木管の2度下降動機が絡む(譜例6、7)。指示通りレントラー風に進んでいったあと、Bを導く。 譜例6 譜例7 Bはホ長調で速度を上げて活気づく(譜例8)。時折2度下降動機をはさんでかなり土俗的で諧謔的な雰囲気になる。付点リズムの動機も挟み、曲は一旦暗転しかけるが、すぐに穏やかになり、Cを導く。 譜例8 Cはヘ長調で穏やかなもの(譜例9)。2度下降の動機によっており、Aの要素も顔を出す。若干暗い影を落としかけるも、また穏やかになり、つづいてBが再現する。 譜例9 Bが展開風に扱われ、またもや暗転しかけるが、再びCとなる。2度下降動機が大きく歌われ、第1楽章の面影も見せるも、Aが再現する。 Aは次第に暗い影を深刻に落とし始め、死の舞踏の様相すら呈し始め、楽章のクライマックスを導く。陽気な動機と陰気な動機がぶつかり合い、狂乱状態となったあと、Bが再現する。 Bが収まると、序奏の素材に導かれてAが再現し、暗い影を落としつつも次第に穏やかになってゆき、静かに楽章を結ぶ。 演奏時間は約12-16分程度。
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