第2ラウンド1組、アメリカ - 日本戦
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「ボブ・デービッドソン」の記事における「第2ラウンド1組、アメリカ - 日本戦」の解説
2006年3月12日に行われたアメリカ - 日本戦において、同点で迎えた8回表の日本の攻撃、一死満塁の場面で、岩村明憲が左翼方向に飛球を打ち上げたのを見た三塁走者の西岡剛はタッグアップを行い、送球が捕手に渡るよりも早く本塁に到達した。このプレーに対し、アメリカは「西岡の離塁が早すぎたのではないか」とアピールした。 4人審判制で満塁の場合、左翼方向への飛球は三塁塁審が追い、三塁のカバーは二塁塁審が行うが、二塁塁審がカバーに入った位置では捕球と離塁を同時に見る事が難しいため、球審が三塁走者のタッグアップを確認することとされている。この事例でも三塁塁審は三塁を離れて左翼手ランディ・ウィンの捕球を確認、アメリカの三塁手のアピールに対しては、二塁塁審のブライアン・ナイトがセーフ(正規のタッチアップを行った)と判定した。しかし、アメリカのバック・マルティネス監督の抗議を受けた球審のデービッドソンは「この場合の判定権限は球審である自分の領域だ」とし、責任分担に基づき判定を訂正、三塁走者の西岡をアウト(離塁が早い)とした。 公認野球規則では、規則9.02(c)で (前略)裁定を下した審判員から相談を受けた場合を除いて、審判員は、他の審判員の裁定に対して、批評を加えたり、変更を求めたり、異議を唱えたりすることは許されない。 としており、デービッドソンが判定を変更したことには問題がある。しかし西岡のタッグアップの判定は球審が行うべきであったため、デービッドソンの誤審であったとは言いがたい。日本は、主催者側に判定の訂正に対する質問書と、第2回大会は全参加国から審判を出すようにするようにという要望書を提出。主催者側は審判員の判定は正当であるとした。主催者側の回答に納得できなかった日本は再度質問書を提出した。
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