第17任務部隊による攻撃
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「マーシャル・ギルバート諸島機動空襲」の記事における「第17任務部隊による攻撃」の解説
第17任務部隊の空母「ヨークタウン」は、2月1日午前2時から3時にかけ、ジャルート環礁に対して艦攻11機(爆弾装備)と艦爆17機、マキン環礁に対して艦爆9機、ミリ環礁に対して艦爆5機の第一次攻撃隊を出撃させた。洋上は雲が立ち込める悪天候で、攻撃隊は編隊を乱しながら飛行した。 ジャルート環礁への攻撃隊は、午前4時過ぎ、雷雨と強風の中で攻撃を開始した。艦攻は水平爆撃で碇泊中の艦船を狙い、艦爆は艦船・地上施設・駐機中の水上機などに爆撃と機銃掃射を加えた。日本軍はジャルートに戦闘機を置いておらず迎撃できなかったが、損害は特設運送船「関東丸」が小破した程度だった。7時半過ぎに攻撃隊は帰路に就いたが、悪天候により6機を失った。 マキン環礁でも午前4時頃に爆撃が始まり、碇泊中の特設砲艦「長田丸」が中破。機銃掃射で飛行艇2機が破壊された。アメリカ軍は1機が着艦ミスで着水した。ミリ環礁への攻撃隊は、軍事施設を発見できず(飛行場未完成)、代わりに倉庫やタンクを爆撃して帰還した。 駆逐艦1隻が日本軍飛行艇から爆撃を受けたが、損害はなかった。空母「ヨークタウン」上空にも飛行艇が飛来し、警戒中の戦闘機により撃墜された。第17任務部隊は、午後にジャルート環礁に対する第二次攻撃を計画していたが、悪天候と夜間着艦となる危険のため断念された。なお、「ルイビル」が対潜哨戒に出した水上機1機が行方不明となった。
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