第1回講義(1907年)
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「一般言語学講義」の記事における「第1回講義(1907年)」の解説
第1回の講義は1907年1月16日から7月3日の間に行われた。ジュネーブ大学が一般言語学の講座にソシュールを任命したのは1906年12月8日であり、準備に与えられた時間は短かった。出席者は6人であった。講義の内容をうかがえるのは、リードランジュのノートと、カイユの速記録からである。 講義は大きく分けて、「序論」と「第一部」の進化言語学から成る。「序論」では、まず旧来の言語学からソシュールが言語学ではないと考えるものを除外する。その上で言語には「静態的な側面」と「進化的な側面」の2つがあるとする。「進化的な側面」は捉えるのに技術の習得が必要ないため、「進化的な側面」の研究から言語学の説明を行うのがよいとして、「第一部」の進化言語学に移る。 「第一部」進化言語学は、4つの部分、「音韻変化」「類推的変化」「印欧語族の内的、外的歴史の概観」「再建的方法とその価値」から成る。この内、「類推的変化」が第一回講義の主題となっている。
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