第1回放送をめぐる騒動・訴訟
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「NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」」の記事における「第1回放送をめぐる騒動・訴訟」の解説
日本の台湾統治をテーマとして2009年(平成21年)4月5日に放送された第1回「アジアの“一等国”」をめぐり、放送後「日本統治時代が悪と一方的に描かれており、内容が偏向している」「日本の台湾統治を批判するため、(台湾人の)証言をねじ曲げている」「番組にはやらせや、事実の歪曲・捏造があり、放送法に違反している」「台湾の人の心と日台関係を傷つけた」「台湾をよく知らない人に排日的だと誤解を与える」「NHKに「人間動物園」とおとしめられ、名誉を傷つけられた」 などとして、視聴者、地方議員、自民党国会議員、産経新聞・週刊新潮・日本文化チャンネル桜などの保守系メディア、市民団体、有識者(産経新聞紙上に掲載された意見広告は後述)、更に、番組に出演した台湾人(パイワン人を含む)や台湾や日本の民間団体など日台双方から抗議や批判が続出した。さらに台湾人を含む8389名が東京地裁にNHKを提訴。日本文化チャンネル桜は1万人の訴訟委任状を以て提訴した。その後二次提訴がなされ、原告には番組に出演したパイワン族も加わり一次提訴と合わせた原告は1万300名以上(後述)。 一方で129件の視聴者の意見、日本共産党の山下芳生、共産党の機関紙しんぶん赤旗、市民団体の松田浩と醍醐聰らは「台湾人の複雑な感情を描いていた」などと肯定的評価を下した。また政治家が番組批判をすることについて「圧力になりかねない」と批判をする者もいた。 制作者であるNHKは、NHK経営委員会の小丸成洋委員長が「JAPANデビュー」について経営委員会として取扱うべき重大な疑義があるケースには当たらないとの認識を示し、NHK福地茂雄会長は放送内容に問題はないとの考えを表明している。
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