第1アルバム『夢の大陸横断』
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「ザ・クロス (バンド)」の記事における「第1アルバム『夢の大陸横断』」の解説
最初のアルバム『夢の大陸横断(英語版)』"Shove It" はヴァージン・レコードから1987年に発売されたが、全曲がテイラーの手によるものだった。うち2曲にはクイーンのメンバーが関与している。まず『ヘヴン・フォー・エヴリワン』ではフレディ・マーキュリーがヴォーカルとして参加している(アルバムのアメリカ版ではバックヴォーカル、ヨーロッパ版ではリードヴォーカル)。この曲はクイーンのアルバム『カインド・オブ・マジック』(1986年)の収録中に書かれたもので、後にマーキュリーがリードヴォーカルを務めたバージョンがアルバム『メイド・イン・ヘヴン』(1995年)に収録されたほか、シングルカットされて各国で大ヒットした。また "Love Lies Bleeding (She Was A Wicked, Wily Waitress)" にはブライアン・メイがギターで参加した。ヨーロッパ版のCDには、カセット・LPには未収録の追加トラックとして "The 2nd Shelf Mix"("Shove It" のリミックス)が収録されており、アメリカ版には "Feel The Force" が追加トラックとして収められている。大部分はテイラー本人のソロ企画でもあり(テイラーはバンド組織前にも数曲を書いていた)、このアルバムとシングルカットされた3枚はイギリスでチャートインし、いくつか好意的な批評も得た。 バンドは特にドイツで熱心に宣伝活動を行い、1988年のローズ・ドール(モントルー・ゴールデン・ローズ・フェスティバル)に参加するなど、数多くのテレビ出演を重ねた。バンドはアルバムを引っ提げてイギリス・ドイツでツアーを行ったが、テイラーはクイーンのアルバム『ザ・ミラクル』(1989年)制作のため小休止を取り、この期間ツアーは行われなかった。 このアルバムからは、『カウボーイズ・アンド・インディアンズ』"Cowboys and Indians"、『ヘヴン・フォー・エヴリワン』、"Shove It"(日本語題『夢の大陸横断』)の3曲がシングルカットされた。1988年には別のシングル "Manipulator" も発売されているが、この曲はどのアルバムにも収録されていない。この曲は、テイラーとエドニー、スティーヴ・ストレンジ (Steve Strange) の共作になっており、発売時点でテイラー以外の人物がクレジットされる唯一の曲でもあった。
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