第0世代 (輸入機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:30 UTC 版)
「海上自衛隊のソナー」の記事における「第0世代 (輸入機)」の解説
海上自衛隊は発足当初、運用艦艇のほとんどがアメリカ合衆国からの貸与によるものであったが、これらの多くは、QB、QC、QJなど第二次世界大戦サーチライト・ソナーを装備していたが、これらの一部は、その後QHBに換装された。 QHBは、アメリカ海軍が初めて配備したスキャニング・ソナーであり、W・W・ベーレンズ・Jrの指揮下に開発されて、1948年より艦隊配備を開始した。基本的には捜索用であり、攻撃時にはQDAサーチライト・ソナーなど、深度を測定できる別のソナーと連接される必要があった。送信機アレイは直径19インチ (48 cm)の円筒形で、48個のステーブを備えており、動作周波数は20~25.5kHzの高周波であったため、探知距離は1,800ヤード (1,600 m)程度に限られたが、全周走査できるというサーチライト・ソナーにはないメリットから、艦隊では好評であった。またサンガモ社によるQHBは、のちにSQS-10に改称し、またマイナーチェンジ版としてSQS-11も開発された。海上自衛隊においては、QHB装備艦艇のほとんどが、のちにAN/SQS-10ないし11へのアップデートを受けており、一部艦艇はさらにAN/SQS-4へ換装している。 搭載艦艇 はるかぜ型護衛艦(28DD) 「あけぼの」, いかづち型護衛艦(28DE) あやなみ型護衛艦(30〜33DDK) むらさめ型護衛艦 (初代)(30/31DDA) いすず型護衛艦(34DE) かり型駆潜艇 かもめ型駆潜艇 「はやぶさ」(29PC) うみたか型駆潜艇 みずとり型駆潜艇
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