第四の警察隊長の語った物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「第四の警察隊長の語った物語」の解説
第四の警察隊長モヒイ・アル・ディーンは次のように語った。 第三の警察隊長の語った漁師と妻には「利口者ムハンマド」という美しい子がいた。ムハンマドが学校に行く年になると、学校にいた帝王スルタンの子が先生に命じてムハンマドを鞭打ったので、学校を辞めて漁師になった。漁師になって初めて網を打つと、小さな魴鮄が取れたが、その魴鮄は人の言葉で命乞いをしたので、逃がしてあげた。 帝王はムハンマドに漁師の妻の一件の復讐をしようと思い、遥か彼方の国「緑の地」の帝王の姫君をつれてくるように命じた。ムハンマドが困っていると、魴鮄が現れ「王に黄金の屋形船を作らせ、それで行けば良い」と言い、ムハンマドは黄金の屋形船で出航した。 ムハンマドが「緑の地」に着くと、黄金の屋形船の珍しさに多くの人が見に着たが、帝王の姫君も見に来た。ムハンマドは姫君が船内を見ているすきに船を出航させた。ムハンマドは町に帰り、姫を帝王に謁見させた。帝王は姫に結婚を申し込むが、姫は「来る途中で海に落とした指輪が見つからなければ結婚しない」と言ったため、帝王は指輪の探索をムハンマドに命じたが、指輪は魴鮄が見つけていた。 姫は「火の中を歩き身を清めた者としか結婚しない」と言ったため、帝王はムハンマドに火の中を歩かせたが、ムハンマドは魴鮄に教えてもらった呪文のため無傷であった。それを見た帝王と帝王の息子と大臣は同じように火の中を歩いたが、呪文を言わなかったので焼け死んだ。ムハンマドは姫君と「緑の地」に行き結婚し、「緑の地」の帝王となり、両親を呼び寄せ幸せに暮らした。
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