第二次世界大戦期の戦闘機開発と翼面荷重
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/09 04:12 UTC 版)
「翼面荷重」の記事における「第二次世界大戦期の戦闘機開発と翼面荷重」の解説
上述の通り、速度性能の向上に伴う高翼面荷重化は世界的な傾向であり、第二次世界大戦期も例外ではない。 ただし、第二次世界大戦期の日本軍は、戦闘機の開発の際この翼面荷重を低く抑えることを非常に重視している。理由は、概ね以下のようなものだと考えられる。 空戦の際、低翼面荷重による旋回力を生かした水平方向の格闘能力を重視したこと。 艦上戦闘機の場合、その空母での運用の制約で80mほどの滑走距離で離陸する能力が求められたということ(空母用のカタパルトを実用化できなかった事が影響している)。 陸上での運用においても、アメリカなどに比べ滑走路整備能力に著しく劣っていたため、距離の短い簡易な滑走路でも運用できること。 主たる戦場が太平洋島嶼部であるため長大な航続能力が求められたこと(ただしこれは低翼面荷重のみならず、主翼内に燃料タンクを設けた事とも関係する)。
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