第九挿話 スキュレとカリュブディス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:51 UTC 版)
「ユリシーズ」の記事における「第九挿話 スキュレとカリュブディス」の解説
国立図書館にて、スティーブンは年長の文学者たちを相手にシェイクスピアの『ハムレット』論を披露する。彼のハムレット論はシェイクスピアの伝記研究を基にしたもので、シェイクスピアの妻アンに対する性的劣等感やアンの不倫などを前提として、シェイクスピアの心情はハムレットではなく亡霊ハムレット王に投影されているというのがその骨子。途中からマリガンが加わり嘲笑的な批評を加える。図書館を後にするときに二人はブルームの姿を目にし、マリガンは彼が同性愛者だということを冗談半分に示唆する。 場面=図書館、時刻=午後2時、器官=脳、学芸=文学、象徴=ストラトフォード・ロンドン、技術=弁証法、神話的対応=文学談義の中のアリストテレス、神学、ストラトフォードがスキュレに、プラトン、神秘主義、ロンドンがカリュブディス、スティーブンがオデュッセウスに対応。
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