第三話 宮澤賢治『春と修羅』(關根書店)
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「ビブリア古書堂の事件手帖」の記事における「第三話 宮澤賢治『春と修羅』(關根書店)」の解説
栞子は、母の智恵子と同級生だった玉岡聡子という女性から連絡を受ける。栞子と大輔は聡子の家を訪ね、盗まれた本宮沢賢治『春と修羅』を取り返してほしいと頼まれる。聡子の亡くなった父親は『春と修羅』の初版本を2冊持っており、後に買い求めた状態の悪い方の本が盗まれたと言う。なぜ既に所持している上に状態の悪い本を買ったのかという疑問に対して、件の本はかつてビブリア古書堂から購入した本であり、聡子の父が働き始めた智恵子を応援するつもりで買ったのだろうと語る。最近になって遺言どおりに大部分の蔵書を父親の母校に寄贈しようとする聡子に対して、兄と兄嫁は売却して金を分けることを要求してきたために口論となり、2人が去った後に書斎を見てみると本が無くなっていたという話だった。栞子と大輔は、聡子の兄夫婦とその息子の昴に会って話し、栞子は犯人を特定する。犯人から盗んでしまった理由を聞き、穏便に本を取り戻すことに成功する。玉岡聡子へ返すにあたっては、状態の悪い方が大事だという本当の理由や、聡子が隠していたこと、思い至ることができなかった『春と修羅』に関する亡父の真意を突きつけ、聡子の父が望んでいたとおりにするように奨めるのだった。
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