第三次ギルバート諸島沖航空戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 03:05 UTC 版)
「ギルバート諸島沖航空戦」の記事における「第三次ギルバート諸島沖航空戦」の解説
11月27日、さらなる増援を得て陸攻43機・戦闘機37機まで戦力回復した日本の内南洋方面航空部隊は、依然として遊弋を続けるアメリカ機動部隊に対して、悪天候にも関わらず攻撃を行った。ルオットとマロエラップから発進した陸攻16機が、前日同様に野中少佐指揮の下で進撃し、16時以降に機動部隊を襲撃した。日本側は空母2隻と巡洋艦2隻撃沈などの戦果を報じたが、アメリカ側に損害記録は無い。日本側は攻撃隊と索敵機合わせて6機の陸攻を失った。日本側は、この戦闘を第三次ギルバート諸島沖航空戦と命名した。 この戦闘でアメリカ軍は、空母「エンタープライズ」から発進したレーダー装備のTBF-1C雷撃機により先導された初の夜間戦闘機隊が迎撃し、先導役のTBFが日本の一式陸攻2機の撃墜を報じた。これは、空母搭載機が機載レーダーを利用して挙げた史上初めての夜間撃墜記録である。 日本側は連続攻撃で搭乗員の疲労などが激しく、11月28日には大規模な攻撃を断念した。マロエラップから発進した陸攻4機だけが、28日16時頃にマキンに停泊中の艦船を攻撃し、巡洋艦1隻撃沈などを報じた。アメリカ側に該当する損害の記録は確認されていない。
※この「第三次ギルバート諸島沖航空戦」の解説は、「ギルバート諸島沖航空戦」の解説の一部です。
「第三次ギルバート諸島沖航空戦」を含む「ギルバート諸島沖航空戦」の記事については、「ギルバート諸島沖航空戦」の概要を参照ください。
- 第三次ギルバート諸島沖航空戦のページへのリンク