符号理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 14:38 UTC 版)
詳細は「符号理論」を参照 符号理論は、情報理論の中でも最も重要かつ直接的な応用分野である。その領域は、情報源符号化理論(データ圧縮)と通信路符号化理論(誤り検出訂正)に大別される。データの統計的記述を用いて、符号化に必要とされるビット数(情報源の情報エントロピー)を定量化する。 データ圧縮(情報源符号化): 圧縮方式は次の2つに分類される:可逆圧縮: データの復元が正確に行われる 非可逆圧縮: 歪関数によって指定された忠実度レベルでデータを再現するために必要なビット数を割り当てる。この情報理論のサブセットをレート歪理論と呼ぶ。 誤り訂正符号(通信路符号化): データ圧縮によって可能な限り冗長性を排除する一方、誤り訂正符号を付与することで正しい性質の冗長性を導入し、ノイズのある通信路でデータを効率的かつ忠実に転送可能にする。 圧縮と転送に関する符号理論は情報理論に裏打ちされている。ただし、それは1対1の通信に関してのみである。発信者が複数の場合(複数アクセス通信路)、受信者が複数の場合(同報通信路)、仲介者がいる場合(リレー通信路)、それらの複合であるコンピュータネットワークなどについて、転送後の圧縮は最適とは言えないかもしれない。このようなマルチエージェント通信モデルを扱うのはネットワーク情報理論 (Network Information Theory) である。
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