竹の谷蔓牛の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 06:00 UTC 版)
竹の谷蔓造成当時(1830年)から伝わる形質的特徴を以下に明示する。 体格偉大で体高121㎝以上 (造成当時の一般的な和牛は雌牛で103~115㎝) 乳房よく乳量が多い きわめて長命連産性(23才まで生存し19頭の子牛を生産したもの、老齢で全身白毛となり失明するまで生存したものなどが伝わる) 初代良雌牛の角は飴色、毛色は底すだれ (子孫にすだれ毛、或いは赤褐毛を表出されることがあったが、大正以降、黒毛に固定された。) 加えて、昭和16年に現岡山県新見市神郷町釜村にて、羽部義孝博士らの調査により確認されている特徴を以下に引用する。 今日における特色を見ると、体格は一般よりやや大きく、体積があり、毛は黒色繊細で密生し、光沢を有し、皮膚弾力あり、角はおおむね上向き内湾で『い』字形をなし、やや細く、その色は角根飴色、中央部水青色、先端黒色であって、この特色は現今最もよく遺伝せる所である。眼は活大、温和の相を備え、頭は中等大にして、額広く、頚部および胸垂はやや大きく、肩よろしく、胸は広く背線平直で、腰また強く、後躯の発育特に可良であって、この点(他と)異なるところである。性質きわめて温和で、しかも活発で、歳を経るも老衰の度少なく、繁殖力および遺伝力がきわめて強い。 ー羽部義孝、『蔓の造成と蔓うし』1948年、 (その2 竹の谷蔓 三、特色) より
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