競技の特色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:51 UTC 版)
場にある字札が下の句であるのに対して、詠まれるのは上の句であるため、百首全ての上の句とその決まり字を知っていることが競技の前提となる。3字目までで確定する札が百首のうち86首存在すること、決まり字は経過により短くなっていくことから、瞬発力と反射神経、暗記力が求められる。 1試合あたりの所要時間は、大会やルールにもよるが、暗記の時間を含めるとおよそ90分かかる。これはサッカーの1試合の時間に等しく、全国クラスの大会では勝ち進むとこれを最大5試合から7試合繰り返すことになるので、大会を制覇するためにはかなりの体力・持久力・集中力・精神力が必要となる。参加人数の多い試合や練習のときは時間短縮のため、同じ会場・同じ時間・同じ読手で進行する試合での50枚の取り札を各組とも統一することがある。 競技時の服装に原則として制限はなく、ジャージにTシャツの組み合わせが一般的になっているが、「名人・クイーン戦」を始め、「国民文化祭」や「女流選手権大会」など一部の大会では和装が義務化されているため、こうした大会に出場する場合には事前に衣装の準備を行う必要がある。膝を痛めないように、ひざ当てやタオル、座布団などを使用する者もいる。 多くの競技では一競技に一人以上の審判がつくのが一般的であるが、競技かるたでは基本的に一組に一人の審判がつかない状態で行われるため、ルールは競技者で判断しなければならないセルフジャッジの部分が多い(そのため競技ごと、対戦者ごとにルールが曖昧になる場合もある)。因みに、2人がほぼ同時に札に触れ、その時間差が互いの協議でも解決できないほど逼迫している場合は、その札があった陣の側の競技者の取りとして処理する(「セイム」と呼ばれる)。
※この「競技の特色」の解説は、「競技かるた」の解説の一部です。
「競技の特色」を含む「競技かるた」の記事については、「競技かるた」の概要を参照ください。
- 競技の特色のページへのリンク