竣工直前のトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 10:10 UTC 版)
「芦屋浜シーサイドタウン」の記事における「竣工直前のトラブル」の解説
竣工直前、教育問題に関して芦屋市と兵庫県の間で対立が生じた。1979年1月、芦屋市は県への抵抗として、シーサイドタウンへの給水の停止、ごみ処理装置の利用停止を行ったほか、地区の学校を開校させないなどの措置を取った。道路も未完成でショッピングセンターも開店していない状態であった。同年3月、兵庫県と兵庫県住宅供給公社は神戸地方裁判所尼崎支部に仮処分申請を行った。芦屋市の姿勢は軟化しないまま同年3月15日の入居開始となり、新住民は「水なし、足なし、学校なし、食料品なし」という多大な迷惑をこうむる形となった。入居者らが主体となって働きかけを行い、裁判所の調停で和解が成立し、シーサイドタウンは徐々に正常に機能するようになった。このトラブルは、地域住民組織の形成を促す大きな要因となり、1979年6月には早くも「芦屋浜住民連絡協議会」が発足した。
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