空港鉄道株式会社 (企業)とは? わかりやすく解説

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空港鉄道株式会社 (企業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/13 10:16 UTC 版)

空港鉄道株式会社
Airport Railroad Corporation
空港鉄道本社
種類 株式会社
本社所在地 大韓民国
仁川広域市西区黔バウィ路46
設立 2001年3月23日
業種 陸運業
事業内容 旅客鉄道事業
主要株主 KB空港鉄道私募特別資産投資信託
国土交通部
外部リンク www.arex.or.kr
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空港鉄道
各種表記
ハングル 공항철도
漢字 空港鐵道
発音 コンハンチョルト
2000年式
MR式
英語
Gonghang Cheoldo
Konghang Ch'ŏlto
Airport Railroad Corporation
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空港鉄道(くうこうてつどう)は、大韓民国ソウル特別市龍山区にあるソウル駅仁川広域市仁川国際空港とを結ぶ空港連絡鉄道を運営する鉄道事業者。本社は仁川広域市西区にある。愛称はA'REX(エイレックス)。

名称の変遷

会社設立当時の商号仁川国際空港鉄道(インチョンこくさいくうこうてつどう)で、旧商号における略称はI'REX(アイレックス)であった。その後、商号は路線営業開直前の2006年6月29日空港鉄道(くうこうてつどう)へと短縮変更され、略称もAREX(エイレックス)とされた。

ところが、先行開業区間の需要見通しの甘さから収益性が悪く、営業改善のめどもたたなかったため[1]2009年11月30日韓国鉄道公社(KORAIL、コレイル)が当社を買収して商号をKORAIL空港鉄道(コレイルくうこうてつどう)に変更した[2]。なお、この時に略称の変更はなされず、略称はAREX(エイレックス)のままとなっている。 その後、韓国鉄道公社から国民銀行を中心としたKB空港鉄道私募特別資産投資信託、国土交通部に株式が売却され、社名を再び空港鉄道(くうこうてつどう)に変更されることになった。[3]

沿革

保有路線

2007年3月23日金浦空港駅 - 仁川国際空港駅間が先行開業し、2010年12月29日ソウル駅 - 金浦空港駅間が開業した。現在、仁川国際空港の第2旅客ターミナル(建設中、2017年完成予定)までの延伸区間が建設中で、2017年3月に完成予定である。

なお、空港鉄道にはKTXも直通するが、こちらの運行および出札業務は韓国鉄道公社(KORAIL)が行っている。

経営の現状

朝鮮日報(電子版)[6][7]による。

投資

  • 投資総額 - 4兆995億ウォン
    • うち民間3兆110億ウォン、政府負担1兆885億ウォン

問題点

※以下の表も参照のこと。

  • 政府と民間の事業者がそれぞれ別々に算出し「お互いがすり合わせて」1日平均の利用客を24万8000人としたが、実際は1日平均1万7159人(2009年1 - 3月)で、予想のわずか6.9%にとどまっている。また空港利用客一人につき乗客数を1.1人以上という誇張した予測を行った。
  • 建設時の契約で、予想運賃収入の90%に満たない部分を政府が30年間補填すると決定したため、3億6620万ウォン(2007年)、4億5644万ウォン(2008年)、12億6300万ウォン(2009年以降、予想)と、年々膨れ上がりながら支払われている。韓国交通研究院は利用客数が今のまま推移すると補助金は2040年までに累計13兆8000億ウォンに達すると試算している。
  • 政府は開港以前の1999 - 2000年、仁川空港と全国の主要都市をリムジンバスでつなぐ計画を決定していたにもかかわらず、乗客数を予測する際にこれを反映しなかった
  • 建設交通部傘下の研究所が、仁川空港へは20%が鉄道、80%が道路を使うと予測したが、実際に契約が行われると理由が明確でないまま鉄道の比率が40%に変更された。
  • 監督責任のある建設交通部の当時の長官は仁川空港鉄道社長に天下った

利用客予測と実績の差

※利用人数は1日平均。

2007年 2008年 2011年 2031年
20万7000人 22万6700人 49万人 82万人 契約上の需要予測
1万3000人 1万7000人 11万人 27万人 実績
6.3% 6.3% 22.3% 32.8% 予測対比
1040 1666 4889 4466 補助金(年間、単位億ウォン)
  • 注:予想運賃収入の90%に満たない部分を政府が30年間補填する契約。
    補助金支給規模は08年までに総額13兆8000億ウォン(年平均4610億ウォン)

需要予測と実際の状況

政府文書・報告書の需要予測
(1999-2000年)
建設契約の締結時に反映された内容(2001年3月) 実際の状況
開業1年目は20%、2020年に40%になる 開業1年目から40% 開業以降平均7% 仁川空港への移動手段のうち鉄道の割合
全国で約20路線を運行 乗客数の予測に反映せず 全国で97路線を運行中 空港リムジンバスの
運行
開業1年目は0.36人、2020年以降は0.22人 開業1年目から1.1人以上 0.33 - 0.48人 空港利用客1人あたりの乗客数

脚注

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注釈

  1. ^ なおこの路線の終点は空港鉄道ソウル起点13.583km地点のため、終点駅ではない

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