空圧の短所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:36 UTC 版)
高負荷が求められる場合には不向き。 空気は圧縮・膨張するため、微妙な速度制御や同期運転が困難。例えば油圧ではシリンダーによる位置制御が可能であるが、空圧では困難である。 使用後の空気放出時の音が大きい。これはサイレンサーの設置である程度カバーできる。 油圧や水グリセリン圧機械に比較して漏れが大きい。また、漏れによる排出空気に含まれている潤滑油オイルミストによる汚染の問題(オイルレスシステムを除く)が比較的大きい。 圧縮空気から取り除かれた水分は定期的にドレイン抜き(タンク容量の圧迫と非効率化、タンク内面の錆びのため、こまめなメンテが必要)し、エアーフィルターも定期的な清掃が必要。空気中の水分により配管や機器が腐食する恐れがあり、高品質な圧縮空気を運用するためには除湿機を装備する必要がある。 空気は圧縮性があるためコンプレッサーを停止しても配管・タンク・アキュムレータなどに圧力が残っており装置は稼働できる。そのため停止後の誤操作による事故の可能性がある。また、設備が老朽化したり、設計以上の圧力がかかると、破裂のおそれがある。そのため、メンテナンス時には圧力抜きの確認が必要である。
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