空圧の長所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:36 UTC 版)
動力源がコンプレッサーであり、設備が安価で使いやすい。 圧縮空気タンクなどによって、エネルギーの貯蔵が容易に実現できる。 駆動に用いられる流体が軽量かつ比較的低圧であるので、配管やホース類が簡便である。 装置の速度は流量調整弁、装置の出力は圧力調整弁で容易に調整できる。また流体の粘度が低いため高速運転が可能。→たとえば歯科医の空圧ドリルは30万rpmで回転する。 駆動に用いられる流体が基本的に単なる空気であるので、機器側で廃棄が可能であれば戻りラインが不要(油圧などでは流体をタンクに戻す必要がある)。 流体が空気なので漏れても周囲を汚染する心配もない。 空気は圧縮できるので、装置が衝撃で壊れることが少ない。つまり、空気が過剰な力を吸収してくれるので、油圧のように力が直接伝わることウォーターハンマーがない。 空気を使うため、油圧に比べて火災の危険性がほとんどない。揮発性の危険物を取り扱う施設では、コンプレッサーは別室に設置して、危険物エリアでは空圧ポンプを使用する例がよくみられる。 油圧ではオイルのメンテナンスが必要であるが、空圧では不要。 鉱山等の環境では空圧機器を使用することで空気を補給することもできる。
※この「空圧の長所」の解説は、「空圧」の解説の一部です。
「空圧の長所」を含む「空圧」の記事については、「空圧」の概要を参照ください。
- 空圧の長所のページへのリンク