積測度とは? わかりやすく解説

積測度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 07:45 UTC 版)

数学において、ある2つの可測空間とその上の測度が与えられたとき、その空間に対する直積可測空間(ちょくせきかそくくうかん、: product measurable space)と積測度(せきそくど、: product measure)を導出することができる。概念としては、これは集合直積や2つの位相空間の直積位相を定義することと似ている。しかし積測度に関しては多くの自然な選び方が存在する。


積測度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 10:57 UTC 版)

フビニの定理」の記事における「積測度」の解説

X と Y が測度を伴う測度空間であるなら、それらの積に関する積測度を定義するいくつかの自然な方法存在する測度空間の(圏論の意味での)積 X×Y は、それらの可測な部分集合の積 A×B によって生成されるσ代数をその可測集合として持つ。X×Y 上の測度 μ は、可測部分集合 A および B に対して μ(A×B)=μ(A)μ(B)満たすとき、積測度と呼ばれる一般に X×Y 上には多く異なる積測度が存在しうるフビニの定理トネリ定理はいずれも、この問題解決するための技術的な条件を必要としている。その最も一般的な方法として、すべての可測空間は σ-有限であると仮定する方法がある。この場合、X×Y 上の積測度は唯一つとなる。また、可測集合測度が、可測集合の積の可算個の合併あるよう集合測度下限与えられる場合、X×Y 上には常に唯一つの極大積測度(maximal product measure)が存在する。その極大積測度は、可測集合の積によって生成される集合の環上で μ(A×B)=μ(A)μ(B)満たすような加法的函数 μ に対してカラテオドリの拡張定理適用することで構成できる。 二つ完備距離空間の積は通常完備ではない。例えば、単位区間 I 上のルベーグ測度の積は、平方 I×I 上のルベーグ測度ではない。完備測度に対するフビニの定理変化版も存在し、そこでは不完備測度の積の代わりにその積の完備化用いられる

※この「積測度」の解説は、「フビニの定理」の解説の一部です。
「積測度」を含む「フビニの定理」の記事については、「フビニの定理」の概要を参照ください。

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