稲荷山トンネル (京都府)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 稲荷山トンネル (京都府)の意味・解説 

稲荷山トンネル (京都府)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/24 16:18 UTC 版)

稲荷山トンネル(山科区側から撮影)
稲荷山トンネル(伏見区側から撮影)

稲荷山トンネル(いなりやまトンネル)は、京都府京都市山科区東山区伏見区にまたがる東山にある、全長2,537 m・片側2車線トンネルである。

新十条通の一部を構成する。自動車専用道路に指定されており、歩行者自転車排気量125 cc以下の二輪車は通行不可。およそ3分の1の区間がシールドトンネルの形式で掘削された。

かつての利用層は山科区の中心部が主な発着地だったが、2019年に無料化された後は山科区の南部や京都市の西部・南部へも利用が広がっている[1]

歴史

トンネルウォークの様子
  • 1995年03月 - 着手
  • 2006年12月 - 西行トンネル貫通
  • 2007年08月 - 公募によりトンネル名称決定
  • 2007年12月3日[2] - 東行トンネル貫通
  • 2008年06月1日17時 - 阪神高速8号京都線のトンネルとして供用開始
  • 2019年04月1日 - 本トンネルを含む山科 - 鴨川東間が無料開放される。

インターチェンジなど

IC
番号
施設名 接続路線名 起点
から

(km)
備考 所在地
新十条通 椥辻方面
8-01 山科出入口 新十条通
京都市道185号勧修寺日ノ岡線
0.0 山科区
8-02 鴨川東IC 十条通
師団街道
2.6 山科方面出入口 伏見区
E89 第二京阪道路 大阪方面

場所

京都市道高速道路1号線
山科出入口 (8-01) - 稲荷山TN - 鴨川東IC(8-02)

特記事項

  • 当該トンネルは、琵琶湖疏水地下を横断することから、本来であれば危険物積載車両の通行が規制される水底トンネルに該当するが、日本高速道路保有・債務返済機構による審議の結果「危険物積載車両の通行の禁止又は制限の必要は無い」と判断された[3]
  • 2007年4月、西行トンネルの貫通石の入ったお守り阪神高速道路株式会社より発売された。
  • 阪神高速道路の想定していた平均利用台数は10,000台/日であったが、開通1か月経過時点の平均利用台数は2,100台/日と、大幅に伸び悩んでいた[4]。一方で、並行する国道1号や外環状線、大岩街道が渋滞しているという状況を踏まえて、京都府・京都市が日本高速道路保有・債務返済機構への出資金を債権放棄する形で施設を買い取り、2019年4月1日0時をもって本トンネルを含む山科 - 鴨川東間が無料開放された[5]。無料化前の2018年度は1日平均8,400台だった通行量は、2019年4 - 9月は約19,000台に倍増、京都市建設企画課は「並行する国道1号線や三条通りの渋滞も緩和傾向にある」としている。しかし、山科区側では生活道路を抜け道に利用、五条バイパスから清水焼団地を経由して山科出入口で結ぶ新大石道も南行の渋滞が増え、京都府警が地元勧修小学校の通学路になっている生活道路に横断歩道や一時停止の標識を設置した[6]

関連項目

脚注

  1. ^ 近畿地方整備局; 京都国道事務所; 滋賀国道事務所 (2024年11月28日). “国道1号(大津・京都間)道路検討会 検討会資料”. p. 10. 2025年4月5日閲覧。
  2. ^ [1] (PDF)
  3. ^ 第3回 水底トンネル等における危険物積載車両の通行の禁止又は制限に関する審議会(平成19年1月24日開催)
  4. ^ 京都新聞2008年7月5日版 地域総合面30頁
  5. ^ 新十条通19年度から無料 府がトンネル買い取り 朝日新聞デジタル、2017年3月7日(2017年5月1日閲覧)。
  6. ^ 出典・京都新聞2020年7月15日夕刊1面【『新十条通無料化 光と影』京都市「周辺の渋滞緩和」 住民「生活道路に車流入」】。

外部リンク


「稲荷山トンネル (京都府)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「稲荷山トンネル (京都府)」の関連用語

稲荷山トンネル (京都府)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



稲荷山トンネル (京都府)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの稲荷山トンネル (京都府) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS