種牡馬としての評価・特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 03:40 UTC 版)
「ディクタス」の記事における「種牡馬としての評価・特徴」の解説
ヨーロッパでは長距離馬も送ったものの、日本では短・中距離向きの産駒がほとんどであった。しかし、瞬発力に優れマイル〜中距離走を得意としていた代表産駒のサッカーボーイは種牡馬として数々の長距離馬やパワー型のダート馬を輩出した。ライターの村本浩平は、ディクタスから出たこうした血統的特徴を「"意外性"の血」と称している。 また、社台グループ所有馬で、1980年代の最有力種牡馬であったノーザンテーストを父に持つ繁殖牝馬との相性が良く、「ディクタス×ノーザンテーストの肌」は、社台の総帥・吉田善哉が誇る配合だった。吉田と親交の深かった作家の吉川良によれば、吉田はディクタスの死に際して「横綱ではなかったが名大関だったね」と評し、「ひとつの時代が終わったね」と吉田としては珍しく感傷的な態度を見せたという。吉川自身はディクタスについて「社台ファームを支える柱のひとつになっていた」、「社台ファームを日本一の牧場にしたのはノーザンテーストのおかげと言って間違いないが、脇役としてのディクタスの存在を忘れたら正確でない」と評している。 社台グループの白老ファーム場長・服巻滋之によると、ディクタス産駒は機嫌は損ねると「耳を後ろに寝かせ、白目を剥いて睨み付ける」という独特の表情をするものが多く、放牧地でそうした表情を見せる馬を見つけ「父系か母系にディクタスの血が入っていないか」と確認すると、その通りであることが多かったという。
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