科学的考証
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 23:19 UTC 版)
この航法を実現するためには、仮にスペースドラゴンの質量(6000Kg)を移動させるために必要なエネルギーを算出すると、無限大というとてつもないエネルギーとなる。ここで、極めて極端な仮説である「プランク秒以下」での物理現象としても、ゼノンのパラドックスである「カメとアキレス」が逆説的に解決された問題とまったく同じである(微分・積分に基づく運動量)。 本宇宙航法が実現された時に生じる最大の問題は「親殺しのパラドックス」が生じる事である。仮に、超光速度航法が実現されるという事は、時間跳躍を可能にすることとまったく同じである。つまり、時間を遡る事ができるわけであるから、100万光年移動するのに要する時間は、100万年遡る事と同じである。そのとき、人類の祖先を間違って殺してしまったとすれば、「貴方はなぜそこに存在しているのだろうか?」という矛盾を生じる。 量子テレポーテーションを利用した本航法も、SFなどの題材になり得るが、テレポーテーションも光の速度を超えることはできない。これは、ミンコフスキー時空を考えてみればわかるはずである。本航法の理論に基づけば、たとえ1fm(フェムトメートル)の現象であっても、未来の情報が伝達されることになる。それは、情報伝達の因果律に反するのである。 よって、現在のところ、本航法が存在するという科学的な理論は、「ワームホールのような物で近道をする」以外は全て棄却される。
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