福岡トンネルコンクリート塊落下事故とは? わかりやすく解説

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福岡トンネルコンクリート塊落下事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/15 05:35 UTC 版)

福岡トンネルコンクリート塊落下事故(ふくおかトンネルコンクリートかいらっかじこ)は、1999年平成11年)6月27日福岡県糟屋郡久山町[1]山陽新幹線JR西日本)・福岡トンネル(全長8,488 m[注 1][2]で起きた、トンネルの覆工コンクリートの一部が剥落して走行中の「ひかり351号」を直撃した鉄道事故である[3]。車両の脱線転覆などには至らず、人的被害は出なかったものの、ダイヤを大きく混乱させて十数万人の乗客に影響を与えることになった[4]。同時期に鉄筋コンクリート橋の中性化によるコンクリート片剥落事故や公団住宅の塩害によるコンクリート剥落事故などが相次いだことも相まって、コンクリートの品質に対する社会的な不安をもたらす事故となった[5]


注釈

  1. ^ 福岡トンネル(全長8,488 m)は、犬鳴山(犬鳴峠の北方)を貫通する山岳トンネル[2]

出典

  1. ^ トンネル内で壁面のコンクリートがはがれ落ちた部分=…:新幹線の事故 写真特集」『時事ドットコム』(時事通信社)、1999年7月1日。2021年5月2日閲覧。オリジナルの2021年5月2日時点におけるアーカイブ。
  2. ^ a b 犬鳴峠. コトバンクより2021年5月2日閲覧
  3. ^ a b 「山陽新幹線・福岡トンネルのコンクリート塊はく落事故」p.40
  4. ^ 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」p.239
  5. ^ 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」p.245
  6. ^ a b 松田好史 (2021年7月15日). “山陽新幹線コンクリート構造物維持管理の20年を振り返って”. 道路構造物ジャーナルNET. 2023年2月4日閲覧。
  7. ^ a b c 山陽新幹線トンネルのコンクリートがひかり号直撃”. サイドローズ. 2023年2月4日閲覧。
  8. ^ a b 「山陽新幹線・福岡トンネルのコンクリート塊はく落事故」p.42
  9. ^ 「山陽新幹線・福岡トンネルのコンクリート塊はく落事故」p.41
  10. ^ a b 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」pp.239 - 240
  11. ^ 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」p.236
  12. ^ 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」pp.242 - 244
  13. ^ 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」pp.241 - 242
  14. ^ 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」p.240
  15. ^ a b 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」p.244
  16. ^ 久保村圭助『鉄道建設・土木「秘話」防災・輸送近代化・新幹線への挑戦の記録』日刊工業新聞社、2005年、257-261頁。 
  17. ^ a b c 「山陽新幹線トンネルで、またもやコンクリート落下」p.20
  18. ^ 「山陽新幹線・福岡、北九州トンネル コンクリート塊はく落事故」pp.56 - 57
  19. ^ a b 「山陽新幹線トンネル安全総点検」p.42(『日本鉄道施設協会誌』)
  20. ^ 「10月のメモ帳」『鉄道ピクトリアル』第680号、電気車研究会、2000年1月、104頁。 
  21. ^ 「山陽新幹線トンネル安全総点検」p.43(『日本鉄道施設協会誌』)
  22. ^ a b 「山陽新幹線トンネル安全総点検」pp.67 - 68(『トンネルと地下』)
  23. ^ 「山陽新幹線トンネル安全総点検」pp.66 - 67(『トンネルと地下』)
  24. ^ 「山陽新幹線トンネル安全総点検」pp.68 - 70(『トンネルと地下』)
  25. ^ 「山陽新幹線トンネル安全総点検」pp.74 - 75(『トンネルと地下』)
  26. ^ 「コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム」p.246
  27. ^ 「山陽新幹線トンネルにおける覆工剥落対策の取り組み」pp.26 - 27
  28. ^ 「山陽新幹線トンネル覆工コンクリートの維持管理」p.78
  29. ^ a b 「山陽新幹線トンネルにおける覆工剥落対策の取り組み」p.27
  30. ^ 「山陽新幹線トンネルにおける覆工剥落対策の取り組み」pp.27 - 28
  31. ^ 「山陽新幹線トンネルにおける覆工剥落対策の取り組み」p.32
  32. ^ 筒井康隆『笑犬樓の逆襲(2004年、新潮社 ISBN 978-4103145271→新潮文庫 ISBN 978-4101171500)』収録『山陽新幹線のコンクリート落下事故を簡単に反省してもらっては困る』初出:『噂の眞相』1999年9月号


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