社債(しゃさい)(corporate bond)
特に、長期的な資金の調達を目的として、利回りを約束して発行する。直接金融という点では株式と同じだが、株主となるわけではないので、株式総会における議決権などはもらえない。
事業の拡大に伴って長期的な資金を調達したいと考える企業は、投資家向けに社債を発行し、投資家の資金を呼び込むことができる。もちろん、インベスター・リレーションズ (IR) などの広報活動によって事業内容をアピールし、投資家の関心を集めなければ資金調達もままならない。
社債の種類には、普通社債(SB)をはじめ、一定の条件で社債発行会社の株式に転換できる「転換社債(CB)」、社債の発行時に決められた値段で株式を引き受けることのできる「ワラント債(WB)」などがある。
1997年頃から、銀行などの金融機関による「貸し渋り」が企業の資金調達を難しくしたため、社債の発行という直接金融で資金を調達するところが増えてきた。この頃に発行された大量の普通社債がちょうど2002年度に相次ぎ満期(償還時期)を迎えるため、全体での償還額は過去最高の6兆3500億円に上る見通しだという。
(2002.06.12更新)
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