社伝異説1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 19:37 UTC 版)
円乗坊珍徳上人(当宮社僧にして併せて北家城八幡神社社僧)霊夢により焼出の危機を聞き加賀白山より一志郡に七座と当宮神体山の一白山含め八座を勧請。 天文22年(1553)正月24日の夜、「明年2月加賀白山は火災で焼失してしまうから、それまでに天照大神のいます地に移りたい。」 という夢のお告げを感じ、北斗七星が南方の空に点々と輝くのを見た。円乗坊は夢告にこたえてすぐにも加賀へ行きたいと思ったが、 北陸は雪のさなかであるので雪が少なくなるのを待って、3月上旬、白山に詣でて七日七夜の祈願をこめた。七日目の夜、神様のお告げがあり、 翌朝みると笈の中に御幣が7本立っていた。これこそ霊夢の験であると感じて、神前にぬかずいて後、笈を背負って帰国の途についた。 故郷へ立ち寄って年老いた母にあうために家城の近く雲出川の瀬戸ケ淵の岸で路傍の石に笈をおろし暫し疲れをいやしていた時、 にわかに笈が前後にゆれ動いて中から七羽の白鷺が飛び立った。白鷺は神の使者である。 それが七羽というのは、さきに霊夢で見た南方に輝く北斗七星と同じ意味であると感じて、その七羽の白鷺がおり立ったところへ白山神社を建てようと念願した。 白鷺がおりた所は小倭の風神の森、井生川口の境、ハ対野、山田野、家城、竹原、飯福田の七ケ所で、この地に同時に社殿の建立にとりかかった。 そして、加賀白山の御分霊を奉斎したと伝えられている。白鷺三様伝説。
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