石神山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 04:56 UTC 版)
石神山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 13:58 UTC 版)
高松岳の東約2.5kmに石神山(1141m)がある。菅江真澄の『ふでのまにまに』には、この石神山についての記述がある。 石神山はとても標高が高く、山には石像があるという。この石神山の麓には橡温泉(栩湯)がある。石神山は古い地名で『続日本紀』の卅巻に、「789年(延暦8年)9月、陸奥国黒川郡石神山の社を官社と為す」とある。そのころは官軍が盛んに通行している場所で、満願の祭りをこの社を官社に行った。このことは『駒形日記』の秋山鳥にも書いた。また『はしわの若葉』の水無月にも書いている。石ノ神として大原(岩手県一関市大東町大原長泉寺)で祀られている。古くは阿倍比羅夫や虫麿などがここに至ったという。黒麻呂朝臣は「よきことを万代にかけてつづけ石神の恵は大原の里」と人毎に詠ったという。本当だろうか。この神社は貞観(859-877)の頃、山城国大原野の祭神を遷して続名山大原寺を円珍が開いた。本地仏は薬師仏である。藤原秀衡が豊田館から平泉に移り住んで鬼門にあたる方向を祈った所、円仁が作った仏があった。仁寿2年(852年)7月陸奥国にある石神に従五位下が授けられ、それはこの神のことだと大原寺の神録にある。
※この「石神山」の解説は、「高松岳」の解説の一部です。
「石神山」を含む「高松岳」の記事については、「高松岳」の概要を参照ください。
- 石神山のページへのリンク