知性化戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 00:17 UTC 版)
The Uplift War(1987年)/ 1990年6月、ISBN 4150108722(上)、ISBN 4150108730(下) 列強諸属のグーブルーは、〈ストリーカー〉を追うだけでなくアースリングに貸与された植民惑星ガースにも艦隊を派遣する。艦隊を指揮する3人の〈冠首〉はグーブルーの支配階級たる貴巣族の新たなメンバー候補であり、ガース遠征はその中の誰が主導権を握るかの争いでもあった。 ガース防衛軍の貧弱な宇宙艦隊を蹴散らしたグーブルーはヒト用に調合された遅効性の毒ガスを散布し、出頭した者に解毒剤を与えることでヒトの抵抗を封じる。残されたチンパンジーたちは抵抗運動を繰り広げるが、知性化の「失敗作」として生殖の権利を制限されていた者たちの中には侵略者に迎合する者も現れる。一方、ガースの山岳地帯では極秘裏にゴリラの知性化研究が行われていた。ゴリラの痕跡や曖昧な目撃情報は幻の準知的生物“ガースリング”の伝説を生み、グーブルーやガースに駐在していた異種属の大使たちを翻弄していく。 グーブルーは恭順したチンパンジーたちを使って、彼らを自分たちの類属に組み込むための儀式を行おうとするが、相次ぐ乱入者によって儀式は大混乱に陥る。1988年ヒューゴー賞、ローカス賞受賞。
※この「知性化戦争」の解説は、「知性化シリーズ」の解説の一部です。
「知性化戦争」を含む「知性化シリーズ」の記事については、「知性化シリーズ」の概要を参照ください。
- 知性化戦争のページへのリンク