知恵と知識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 04:38 UTC 版)
知恵と知識という言葉があるが、どちらも知能と関連した重要な概念である。知恵は目的と状況に応じて(言い変えれば動的に)問題への対処法を考案する能力である。知識は過去あるいは他人の知恵の方法と結果を記憶もしくは伝達し、目的と状況に応じて有用であるその記憶を取り出す能力のことである。知恵なくしては知識は形成され得ない。それゆえ知恵は知能にとってより根源的である。 しかし、必ずしも問題に対処するのに知恵がいつも有効であるとは限らない。なぜなら知恵を用いて問題を解くのは一般的に言って困難であり、解決に長い時間を必要とする場合もあるからである。天才的な閃きが必要な場合もある。運が必要な場合もある。結局のところ、知恵と知識をバランス良く使いこなすのが実用的な意味でより知能が高いといえる。 さらには、問題に対処するとき知恵により対処すべきか、あるいは知識をもって対処すべきかを判断する能力が重要になってくるが、これは経験に依るところも多い。
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