ジャッカル、ヒヒ、ハヤブサ、人間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 16:34 UTC 版)
「ホルスの4人の息子」の記事における「ジャッカル、ヒヒ、ハヤブサ、人間」の解説
ホルスの息子たちに4種類の動物が関連付けられた理由は定かではないが、ここでは、それらの動物が他のエジプト神話でどういう意味を持っているかを解説する。 ヒヒは月とトートと関係が深い。トートは知恵と知識の神である。またヒヒは、日の出のときに太陽に向かって手を挙げて鳴くとされており、それが礼拝しているように見えるとされていた。 ジャッカルまたは黒犬はアヌビスや防腐処理と関係が深い。また同じくジャッカルの姿で描かれる「道を切り開く者」ウプウアウトは、死者の魂を導くとされた。 ハヤブサはホルス自身と関係が深く、セケルというミイラの姿をした冥界の神とも関係が深い。 そして人間はオシリス自身か、狩猟神オヌリスと関係すると見られる。 ホルスの4人の息子は、単なるカノプス壷の守護者という役目を越えた属性を持っている。死者の書の第148章では天国への4つの梯子として言及されており、同じく第17章では、アヌビスが呼び出した7つの天の精霊のうちの4つとして言及されており、この記述を通して北極星周辺のおおぐま座の星とも結び付けられている。
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