睡眠ステージの推移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 15:27 UTC 版)
入眠時では、通常45-60分以内にノンレム睡眠N1-N3まで達し、やがて約1時間から2時間ほどで徐々に浅くなってレム睡眠になる。以後はノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れ、90-110分のセットで繰り返される。一晩の平均的な 6 - 8 時間の睡眠では 4 - 5 回のレム睡眠が現れる。 レム睡眠は入眠後2時間以内に現れるが、入眠から30分以内にレム睡眠が現れた場合はうつ病、ナルコレプシー、サーカディアンリズム障害、薬物依存などの病態が疑われる。 ノンレム睡眠中に観測されるデルタ波には、脳内での記憶形成(記憶の再構成)や脳機能回復の作用があることが知られているが、マウスによる実験でレム睡眠を消失させるとノンレム睡眠中のデルタ波が弱くなることが観測された。アルツハイマー病やうつ病などでは、睡眠中のデルタ波が減少することが知られており、レム睡眠の効果や病気の解明の可能性も期待されている。 健康な男子学生の実験では、ミノサイクリン200mgの単回投与で徐波睡眠 (Slow-wave sleep) が明らかに減少し、偽薬に変更後2回の夜も持続した。レム睡眠は全ての夜で減少しなかった。
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