相対的な害に関する研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 04:15 UTC 版)
「加熱式たばこ」の記事における「相対的な害に関する研究」の解説
2017年8月4日に発表された「ニコチン製品の相対的な発がん性に関する研究」において、Stephens, William E は、以下の順に害が減少するだろうと結論した。燃焼たばこ(通常の紙巻きたばこ)、加熱式たばこ、電子たばこ(通常のパワーで使用)、ニコチン吸入器。 ニコチン製品における発がん性物質含有量物質IARC発がん性紙巻たばこ加熱式たばこ電子たばこアセトアルデヒド 2B 2.55×10−0 3.33×10−1 4.41×10−3 ホルムアルデヒド 1 1.54×10−1 1.06×10−2 8.07×10−3 NNN 1 4.63×10−4 2.57×10−5 1.94×10−7 NNK 1 2.88×10−4 1.64×10−5 8.39×10−7 カドミウム 1 1.99×10−4 検出閾値以下 1.01×10−5 鉛 1 7.52×10−5 4.09×10−6 7.06×10−6 ニッケル 2B 検出閾値以下 検出閾値以下 6.98×10−6 注・1:発がん性あり、2B:発がん性疑い。指数表記で記載されており、10−0は10−1の10倍、すなわち1を意味する。 国立保健医療科学院の戸次加奈江らは「加熱式タバコと燃焼式タバコの主流煙中に含まれる有害成分の比較」において、iQOSにおけるニコチン量は紙巻きたばこと同程度であり、たばこ特異的ニトロソアミン(発がん性物質)は比較して20%、一酸化炭素は1%であった。このような有害成分は完全に除去されているわけではなく、少なからず主流煙に含まれていた。今後「iQOS」の使用規制には「有害成分の情報に加え、受動喫煙や毒性などの情報から総合的に判断していく必要がある」としている。
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