目録学の重要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 04:15 UTC 版)
中国古典の研究において目録学が重要であるということは、清代の乾隆年間(1736年 - 1795年)の頃に学者の間で共有され始めた。この頃の考証学者の王鳴盛は、目録学の重要性を強調し、以下のように述べている。 目録の学は、学中第一の緊要の事なり。必ず此れ従(よ)り途を問い、方(はじ)めて能く其の門を得て入る。(目録の学というものは、あらゆる学問の中で第一に重要なことである。目録学を手掛かりに道を尋ねてこそ、はじめて学問の道を見つけて足を踏み入れることができる。) — 王鳴盛、『十七史商榷』巻一 余嘉錫は、目録学は専門家の考証の際にのみ役立つものではなく、一般の学習者によっての手引きの役目を果たすものであることを述べている。目録によって、ある分野を学習するに当たってどの本を読めばよいのかということを示し、効率的に学習することができる。余嘉錫はこうした役割を果たしうる目録として、『四庫提要』と張之洞『書目答問』を挙げる。
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