目隠しスクラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 06:16 UTC 版)
「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」の記事における「目隠しスクラブル」の解説
シリーズ第2作『宇宙の果てのレストラン』の最後で、最後の地球人となったアーサーは、自分の無意識から「疑問」を発見しようとする。コンピュータ母体の一部であるアーサーは、内部に疑問を保持している可能性が一番高いのだ。アーサーはスクラブルの要領で、袋から適当に文字板を取り出していった。その結果、できあがった文は "WHAT DO YOU GET IF YOU MULTIPLY SIX BY NINE" (六掛ける九はいくつになるか)だった。 「六掛ける九。四十二」「そうだ。これで全部だ」 十進法では6 × 9 = 54 なので、この問いは宇宙はへんてこで非合理なものだということを含意しているのかもしれない。とはいえ、これが本当の疑問だという証拠はない。結局のところ、アーサーは巨大で複雑なコンピュータ母体「地球」の極小の断片でしかないし、その地球も計算を完了する5分前に破壊された。あと5分で正しい恒等式 6 × 7 = 42 を導き出した可能性もある。アーサーとフォードは、太古の地球の猿人間が銀河系中心部からの移民であるゴルガフリンチャム人に取って代わられていることに気付く。アーサーがゴルガフリンチャム人の子孫だとすれば、アーサーの頭の中にあった疑問が不合理であることの理由になり得る。 ラジオドラマ版では、このシーンは最初のシリーズ(第6回)に登場する。アーサーは疑問を発見して次のように言う。「僕はいつも言ってたんだ、宇宙には基本的に何か欠陥があるって」
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