発見、機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 13:55 UTC 版)
カスパーゼがアポトーシスやプログラム細胞死に重要であることは、線虫 C.elegans の発生過程で起こる細胞死にced-3 遺伝子が必要であることを発見したロバート・ホロビッツらによって初めて確認された。ホロビッツらは1993年に、ced-3 遺伝子にコードされるタンパク質が、哺乳類のインターロイキン-1-β転換酵素(ICE、現在はカスパーゼ-1とも呼ばれる)に似た性質をもつシステインプロテアーゼであることを見出した。続いて哺乳類や他の動物(ショウジョウバエなど)でも他の種類のカスパーゼが見つかった。同じ分子に別の研究者が別の名を付けることが多くなったため、この分野の研究者が1996年にカスパーゼの命名法を決定した。カスパーゼは発見順に番号が付けられ、最初に発見されたICEはカスパーゼ-1となった。しかし線虫でアポトーシスに関わるced-3 遺伝子に似ているのに、ICEの主機能はアポトーシスでなく炎症の誘導とされている。
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