畳み込み符号の復号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/12 10:06 UTC 版)
畳み込み符号の復号にはいくつかのアルゴリズムがある。k が比較的小さい場合、最尤法に基づいた高度に並列化可能なビタビアルゴリズムがよく使われる。ビタビデコーダはVLSIにも実装が容易であり、CPU上でソフトウェアとして実行する場合もSIMD命令を使うのに適している。 拘束長が長い場合、逐次型の復号アルゴリズムがいくつか存在しており、ファーノ・アルゴリズムなどがよく知られている。ビタビ復号とは異なり、逐次復号は最尤法は用いないが、計算量は拘束長に対して若干増大するだけで、強力な長い拘束長の符号を利用可能とする。そのような符号は1970年代のパイオニア計画(木星および土星の探査)で使われたが、短いビタビ符号を大きなリード・ソロモン符号で連結した形であり、全体としてビットエラー率の曲線は急勾配となり、極めて低い誤り見逃し率を実現していた。 ビタビ復号アルゴリズムも逐次復号アルゴリズムも、根本は最もそれらしい符号語を探すものである。近似的な信頼度を各ビットに付与する方法として、軟出力ビタビアルゴリズムがある。各ビットについての最大事後確率(MAP)の軟判定は、BCJRアルゴリズムを使って実現される。
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