畳岩
畳岩
畳岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 07:38 UTC 版)
最寄りに須佐おもてなし協会が運営する「つわぶきの館」があり、トイレ、休憩、土産物販売を行っている。ここから畳岩の断崖まで遊歩道が整備されており、500m、徒歩約8分。雨天時や強風時は雨や波しぶきで滑りやすく、近付くには危険な場合がある。 住所 - 萩市須佐高山北海岸 アクセス - JR須佐駅より車で約10分、徒歩90分、萩市街地から国道191号線を北上し車で50分 駐車場 - 普通車30台、大型バス3台 (無料) 現地ガイド - 10名以上から予約可能 (無料)
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畳岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 07:38 UTC 版)
前述の通り、観光ガイド等では畳岩を須佐ホルンフェルスそのものを指す表現で紹介されていることが多いため特記する。 本来のホルンフェルスの定義は熱変性による接触変成岩形成であり、畳岩はさほど熱変性を受けている訳ではない事から、これを「ホルンフェルス」と呼ぶ表記は適当ではない。また、畳岩を指して「ホルンフェルス大断層」と紹介する場合があるが、断層がある訳でもない。しかしながら、灰色から乳白色を示す砂岩層と、黒色を示す泥岩もしくは頁岩の層が折り重なる地層が露出して美しい景観を作り出しており、地質学的な価値は十分に高く、須佐ホルンフェルスを代表する景観の一部と言える。畳岩の断崖の高さは約12メートルから15メートルあり、灰白色と黒色の縞模様が映える。下部は海水面とほぼ等しい棚となっている。断崖は波の侵食でできた海食崖で、堆積した砂岩(灰白色)と頁岩(黒色)の層が縞状に重なっている様子が畳を積み重ねたように見えることから「畳岩」と呼ばれている。 畳岩は約2000万年前、東アジア大陸の一部が南に移動し、約1500万年前までに現在の日本列島の原型を形作った際に日本海で堆積した砂や泥の堆積層であり、接触熱変性によるホルンフェルス化の程度は低い。そのため、この地層からは二枚貝、巻貝、ウミガメ等の化石が発見される。礫や粗い砂粒の層は見られず、また、発見される化石も比較的深い場所で見られる生物が多いことから、大陸棚や大陸斜面で堆積した層と考えられる。これらの堆積層が地震や地すべりによって混濁流となって深海層に運ばれた層をタービダイトと呼ぶ。粒子の大きさによって沈降速度に違いが生まれ (級化層理) 、混濁流が発生するたびに砂岩の灰白色層と泥岩・頁岩の黒層が積み重なって美しい互層が形成されている。 また、畳岩には六角柱の玄武岩柱状節理も見られ、遊歩道で下まで降り、岩肌を見ることができる。地層断面が平面状に綺麗に露頭している理由として、地層全体に節理と呼ばれる割れ目が発達しており、割れ目に沿って岩が崩れるためと考えられている。
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