生息域と生息数の減少
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 09:37 UTC 版)
かつては岩手県で1水系、青森県小川原湖のほか1水系にも生息していたが、地域絶滅した。北海道には広く分布していたが、1960年代には9水系での生存が確認できなくなっていた。また1980年代末には、24水系での生息報告が途絶えた。生息水位域が減少した主原因は、ダムや頭首工、取水堰など河川内構造物による遡上妨害、河川の直線化と氾濫原の農地化(乾燥化)による産卵・生育環境の悪化とされているが、「産卵開始までの期間が長く成熟年齢が遅い」「産卵を行う最上流域までの移動距離が長い」と言った生物的な特徴も減少の要因と考えられている。また、ロシアでのサケ漁による混獲も原因となっているとの説もある。
※この「生息域と生息数の減少」の解説は、「イトウ」の解説の一部です。
「生息域と生息数の減少」を含む「イトウ」の記事については、「イトウ」の概要を参照ください。
- 生息域と生息数の減少のページへのリンク