犯罪組織へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 07:01 UTC 版)
1970年代にはミゲル・アンゲル・フェリックス・ガジャルド(英語版)がボスを務めるグアダラハラ・カルテルに所属し、後のシナロア・カルテルのボスとなるヘクター・ルイス・パルマ・サラザールの下で働くようになった。当初はメキシコ-アメリカ国境に空輸されてくる麻薬の運び屋兼監視係を務めており、そこでグスマンは麻薬の輸送に1分1秒でも遅れた密輸業者を問答無用で射殺する厳格さで知られ、周囲の畏怖及びボスからの信頼を勝ち取っていった。 そして1980年代初頭にはボスの専属運転手を務めるようになり、やがてコロンビアからメキシコに輸送されてくる麻薬の管理を任されるようになった。 また、グアダラハラ・カルテルは1970年代後半から1980年代初頭にかけて、コロンビアとアメリカーメキシコ国境を結ぶコカインの仲介業者として活動するとともに、カリブ海やフロリダ半島を結ぶ麻薬の輸送ルートを新たに開拓して組織を巨大化させていった。 そして、1980年代中頃になると取引相手のコロンビアマフィア(メデジン・カルテル、カリ・カルテル)は、アメリカから支援を受けたコロンビア軍の攻撃を受けて勢力は弱体化した。結果としてコロンビアマフィアが得ていた権益をメキシコマフィアが引き継ぎ、さらに組織は巨大化した。
※この「犯罪組織へ」の解説は、「ホアキン・グスマン」の解説の一部です。
「犯罪組織へ」を含む「ホアキン・グスマン」の記事については、「ホアキン・グスマン」の概要を参照ください。
- 犯罪組織へのページへのリンク