犯人の表現を巡って
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 17:18 UTC 版)
京本を襲った犯人の描写については、統合失調症をはじめとする精神障害のステレオタイプに見える点、また京都アニメーション放火殺人事件を連想させ事件関係者への配慮が欠けている点が一部の読者から指摘されていた。 精神科医の斎藤環は本作を「類まれな傑作」と高く評価した一方で、精神障害を抱えた犯罪者の「意思疎通が不可能な狂人」としての描写は読者に誤った認識を定着させてしまうと懸念した。 2021年8月2日、『少年ジャンプ+』編集部は、本作に不適切なシーンとして読者から指摘があったため表現を修正したと発表した。修正が行われたのは犯人の台詞や報道のテキストで、患者への差別を助長しないための措置であった。 なお、作中の犯人が疾患者と具体的に書かれてはおらず、運命のメタファーとしての表現であり、まいじつライターの野木は創作表現に対して「配慮すべきというルールを押し付けるのも、また暴力的」と記述している。
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