特許取得と開業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:52 UTC 版)
前述の通り、和歌山水力電気の軌道敷設特許は「和歌山電気鉄道株式会社」の名義で取得していたものを会社設立後に譲り受けたという経緯がある。 軌道条例に基づく最初の特許は1904年(明治37年)12月14日付で許可されたもので、和歌山市東蔵前町の南海鉄道(現・南海電気鉄道)和歌山市駅から黒江町大字船尾までの区間であった。この区間はまず県庁前停留場から和歌浦停留場(後の和歌浦口)までの区間が1909年(明治42年)1月22日に開通。次いで2月11日、和歌山市駅前の市駅停留場から県庁前停留場までの区間が開通し、11月23日には和歌浦口から先へ紀三井寺停留場まで到達した。2年後の1911年(明治44年)11月3日に琴ノ浦停留場まで延伸され、翌1912年(明治45年)4月18日には黒江停留場まで開通、市駅から黒江までの7.50マイル(12.07キロメートル)が全線開通をみた。 黒江までの延伸中の1912年2月2日、和歌浦口から同じ和歌浦町内の字出島までの軌道敷設特許を取得。翌1913年(大正2年)10月2日、和歌浦口停留場から新和歌浦停留場に至る支線の開通をみた。さらに1916年(大正5年)10月7日付で黒江町大字船尾から隣町の日方町までの軌道敷設特許を追加取得し、1918年(大正7年)6月21日、黒江停留場から日方口停留場まで1停留場分を延伸した。
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