特攻部隊の配備
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決号作戦における海軍の任務は敵上陸船団を海上で撃破し敵上陸部隊にできるだけ多くの損害を与えることにあった。しかし、海軍はすでに作戦艦艇の大部分を失い、残存していた主力艦も燃料不足のために十分に稼働できない状態にあった。その上、資源不足のために航空機の生産も低調で、満足な数の航空機を配備することは不可能であった。そこで、海軍は特別攻撃を主力攻撃手段にすることとし、大量の特攻兵器の整備を進めた。1945年7月末時点での特攻兵器は、蛟竜73隻、海龍252隻、回天119隻、震洋2850隻(うち陸軍のものは700隻)であり、9月末までに、特殊特攻機およそ1,000機の生産を目標としていた。これらの特攻兵器を配備した部隊は「突撃隊」と呼ばれ、複数の突撃隊によって特攻戦隊(第1~第8、第10の計9戦隊)が編成された。特攻戦隊は鎮守府および警備府に所属し、鎮守府・警備府担当海面での作戦を行うものとされた(ただし、第10特攻戦隊だけは連合艦隊に所属した)。
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