片親疎外の段階と症状の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 07:47 UTC 版)
「片親引き離し症候群」の記事における「片親疎外の段階と症状の違い」の解説
ガードナーは、片親疎外の段階について3つに区分し、それぞれの段階に応じた対処の方法を提唱している。以下の表はその区分の目安である。 主な症状軽度中度重度中傷のキャンペーン 最小 中度 手強い 薄弱・軽率・不条理な、軽蔑の正当化(嫌悪感や恐怖心の説明が不合理・不適切な内容で、拒絶された親の言動と釣り合っていない) 最小 中度 多数の不条理な正当化 両面感情の欠如(非同居親をもっぱら否定的な言葉で言い表し、同時に同居親をほとんど完璧なよい存在として言い表す) 正常な両面感情 両面感情なし 両面感情なし 独立思考者現象(非同居親を拒絶しているのは自分自身の意思であって、同居親の影響ではないと言い張る) 普通はない ある ある 両親間の対立での疎外する親への反射的な支持 最少 ある ある 非同居親への誹謗・中傷・搾取に対する罪悪感の欠如 普通の罪悪感 最少か欠如 欠如 シナリオの借用(子供の表現が、片親疎外を引き起こそうとしている同居親の表現を模倣している) 最少 ある ある 非同居親の親戚・知人らへの憎悪や恐怖の対象の拡大 最少 ある 手強い、しばしば狂信的 訪問面会時にすぐ慣れるか 普通は慣れる 中度 手強い、訪問できない 訪問時の行為 良好 時折、敵対的で挑発的 訪問しない、もしくは破壊的で、訪問中はずっと挑発的 同居親との結びつき 強い、健全 強い、軽度から中度に病的 深刻に病的、 偏執的な結合 非同居親との結びつき 強い、健全かやや病的 強い、健全かやや病的 強い、病的
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