片白

デジタル大辞泉

かた‐しろ【片白】

読み方：かたしろ

１ 全体の中の一部分だけが白いこと。また、そのもの。

２ 馬の前足のつめの一つだけが白いもの。二つとも白いものを一足白(いっそくじろ)という。

かた‐はく【片白】

読み方：かたはく

白米と黒麹(くろこうじ)とで醸造した酒。江戸時代に造られた濁り酒の一つで、諸白(もろはく)より品質が劣る。

「酒はいいのがあるかの。しかし諸白ではなくて、—にはこまる」〈滑・膝栗毛・五〉

歴史民俗用語辞典

片白

読み方：カタジロ（ｋａｔａｊｉｒｏ）

白い米と黒い麹とを用いて醸造した酒。

植物名辞典

片白

読み方：カタジロ（ｋａｔａｊｉｒｏ）

ハンゲショウの別称。
ドクダミ科の多年草、園芸植物、薬用植物

学名 Saururus chinensis

日本酒用語集

片白（かたはく）

掛米のみ白米とし麹米には玄米を用いて造った酒のことで、江戸時代諸白（もろはく）に対して用いられた呼称である。諸白以前の酒であるが、江戸時代にも造られた。

ウィキペディア

片白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/04/30 18:56 UTC 版)

片白（かたはく）は、平安時代から江戸時代にかけての日本酒の醸造において、掛け米（蒸米）だけに精白米を用い、麹米には精米していない玄米を用いる製法のことである。

また、その製法で造られる酒のこと。

「片」方だけに「白」米を用いることからこの名がついた。

麹米と掛け米の両方に精白米を用いる諸白からは格下の酒とみなされた。できあがりは玄米の色が残り、茶色もしくは黄金色がかってかすんでいた。味はこってりとして今日の味醂（みりん）のようであったと考えられる。 麹米、掛け米ともに精白しなければ並酒（なみざけ）と呼ばれた。

Weblio日本語例文用例辞書

「片白」の例文・使い方・用例・文例

• 片白草という植物